2017年11月15日

遺言書を書く前に!

先日のセミナーでは「遺言とエンディングノートの書き方」について、

お話させていただきました。


今日は、遺言のお話をさせていただく前に、

相続税の仕組みについて簡単にご説明させていただきます。


それといいますのも、相続についてご相談に見える方の中に、

「先生、私、叔母の相続でマンションを相続することになったのですが、

相続税はいくらかかるのでしょうか?」


という質問を受けることがあるからです。


日本の相続税は、

  1. 被相続人(お亡くなりになった方)がどれだけの財産を持っていたのか

  2. 法定相続人は何人いるのか。

によって、

同じ財産を相続した場合であっても、相続税が異なるのです。



相続税の基礎控除というのをご存知かと思います。


 相続税の基礎控除額

3,000万円 + 600万円×法定相続人数 

で計算します。


相続財産全部がこの金額以下に収まるのであれば、相続税はかかりません。


相続税がかからないのであれば、

だれがどの財産を相続したとしても、誰にも相続税はかかりません。


しかし、相続財産が基礎控除額よりも多い場合には、

誰がどの財産を相続するかによって、相続税の額が変わります。


そのため、遺言書を書く場合にも、相続税のことを

念頭において書いた方が、相続税の負担も少なくて済むというわけです。


なぜ、そういうことになるかと言いますと、

一つは配偶者の税額軽減であり、

もう一つは小規模宅地等の特例です。


この二つの特例を上手に使うことで、相続税の負担が

ゼロになることもあります。


これに加えて、次の相続(二次相続)のことも

考えて作成される方もおられます。


「あまり難しいことはできそうもないので、簡単に済ませたい」

という方も、できるだけ分かりやすく書くようにしますので、

次回もよろしかったら読んでください。

posted by 小出 絹恵 at 16:02 | 相続・贈与・遺言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 記事編集

「租税法の解釈と適用」が出版されました

書籍「租税法の解釈と適用」が中央経済社様から出版されました。
book-201711.png「租税法務学会」での研究成果が
1冊のハードカバーの立派な書籍になりました。


私は「青色申告承認取消処分の理由附記の不備とその違法性」について執筆させていただいております。

裁判所から出されるのは「判決」、
国税不服審判所から出されるのが「裁決」です。

裁決を研究するのは、
裁判で納税者を応援できるような理論を提供したい
との熱い想いがあるからです。
本書籍は、
税務弘報に掲載された租税法務学会会員の裁決事例研究から
増田英敏先生により編纂されたものです。
もちろん、増田先生も執筆されておられます。
book-20171111.JPG

租税法務学会というのは、故松沢智先生が創設された裁決事例研究会がその始まりです。
税理士は単なる税金の計算屋ではなく
税法という法律を解釈する法律家であると声高らかに言われたのが松沢智先生でした。
言われてみれば、法人税法、所得税法、相続税法等、どれも法律です。
税法という法律を解釈し、正しく適用すること、が税理士に求められています。

一つ一つの仕訳、勘定科目の設定、起票には、
領収書や契約書等の裏付けと、その税法解釈の裏付けが必要です。
一つ一つの仕訳に根拠があるということですよね。
当たり前と言えば、当たり前のことです。
事実を税法に当てはめて仕訳にするという作業をしていることになります。

裁決事例や判例を研究し、書籍を読み、それを日々の業務に活かすこと。
お客様に分かりやすく説明すること
日々、楽しく学び、お客様と一緒に幸せになりたいと思っています。
posted by 小出 絹恵 at 12:00 | 最近気になったこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 記事編集

2017年11月13日

息子が言い出してくれるのを待っている!

高度経済成長期を支えた社長さま方が
事業承継を考える時期になってきています。
★息子が言い出してくれるのを待っている!

お子さんがおられる場合には、
やはり、その子に会社を継いでもらうのが一番良いと思います。

でも、社長さんの多くは、
息子が「入りたい」と言い出すまでは、

自分から、「うちの会社に入ったらどうだ」とか、
「息子に『会社を継がないか』、と言うつもりはない」と言われます。

「継ぎたいなら継がせてやっても良いぞ」という姿勢で、
実は、息子から言い出してくれるのを待っているという感じがします。

「大学を卒業して大企業に勤めてしまったから、
うちのような小さい会社には、戻ってきてくれないだろう」
という場合もあるかもしれません。

でも、逆に、大企業で多くを学び、いろいろと考えた上で、
大きな人間になって帰ってくることもあります。

就職活動を経験し、
大企業という組織に所属し、
上司や同僚との関係に悩み、
得意先のわがままに振り回され・・・等

様々な経験を積み重ねた上で、
父親の会社に入ってきてくれたとしたら、

遠回りのようでいて、
とても大切な経験をしてきたと言えます。

先が楽しみですね。
posted by 小出 絹恵 at 15:04 | 事業計画・事業承継 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 記事編集

2017年11月09日

遺言とエンディングノートの書き方セミナーを開催しました

DSCF2158.JPG
遺言とエンディングノートの書き方について
セミナーを開催致しました。

残された家族が仲良く安心して暮らせるように・・・
困った遺言書の例を参考にして、
トラブルを防ぐ遺言書のポイントについて
具体的にお話させていただきました。

エンディングノートの書き方については、
参加者の皆様にエンディングノートを差し上げて
それぞれのページを一緒に確認しながら、
書き方のポイントをお話しさせていただきました。

皆様、真剣に頷きながら聞いてくださっていました。

いつも思うのですが、セミナーというのは、
お話させていただく私とそれを聞いて下さっている参加者の皆様の
心の通い合いによって、その場でかもし出される雰囲気の中で
作りあげられるものだと思います。

ご参加、有難うございました。
posted by 小出 絹恵 at 11:38 | 相続・贈与・遺言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 記事編集

2017年10月16日

未成年者がいる場合の遺産分割

相続人に未成年者がいる場合の遺産分割についてですが、
あえて遺産分割をしないで、未分割のままにしておくという方法もあります
ということについてお話ししたいと思います。

たとえば、お父さんが亡くなって、
相続人の中に未成年者がいる場合、

通常、未成年者の法律行為については、親権者である親が行いますが、
相続の場合、相続人である親と子が利益相反関係になるため、
母親は子どもの代理をすることができなくなります。

そのため、遺産分割を行うためだけの代理人(特別代理人)の選任を
家庭裁判所に申し立てる必要が生じます。

特別代理人は、通常、その代理をする子供の法定相続分相当の財産が
その子に相続できるような遺産分割をすることになります。

法定相続人とは異なる遺産分割がしたい場合には、
あえて、遺産分割をしなしで、
未分割のままで相続税の申告を行い、
未成年の子が成人してから後で遺産分割を行うというのも
一つの方法だと思います。
posted by 小出 絹恵 at 16:43 | 成年後見人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする 記事編集
この記事を書いた税理士の小出絹恵です。
税理士 小出絹恵     税理士・行政書士・円満相続遺言支援士
     小出 絹恵

     TEL:03−5486−9686

   幼い頃、往診に来て下さったお医者さま
   女医さんでした)の顔を見ただけで、
   安心して病気が治ったような
   そんな体験が懐かしく思い出されます。
   私は皆様のそういう主治医になれたらと
   願っています。

●申告の際には必ず専門家にご相談ください。